私たちの暮らしのなかでは、「一流のものがいちばん良い」というわけではない。Process:05


世の中には「一流」と呼ばれるものが多く存在します。

洋服でいうと、最高級の素材をつかって、すばらしい技術と感性のある職人が時間をかけて仕上げていくようなものでしょうか。


そうような「一流のもの」にふれることは、そのひとの感性や価値観を磨き、その体験は人格をつくっていく上でとても大切なことです。


しかし、「一流のものがいちばん良いのか」といえばそうだとは思いません。


私たちが暮らしているなかでは、ほとんどのひとにとって「一流のもの」は身近な存在ではないでしょう。


また、暮らしのなかで使うことを考えれば、私たちがものに対して求めることも変わってきます。

それはたとえば使いやすさであったり、丈夫さだったり、入手のしやすさだったり。

「一流のもの」も大切ですが、私たちの暮らしをつくっていくのはそういった「二流のもの」であり、「実用的なもの」です。



私は無印良品が好きです。

Itheというレーベルをつくっていくときにも、「デザイナーがする無印良品」みたいなことがしたいね、という話をよくしていました。


無印良品の素晴らしいところは「一流のひとたちがあつまって、二流のものをつくっている」ということ。

一流のひとたちが「一流のもの」をつくることも、もちろんむずかしいことだとは思いますが、そういったひとたちがあえて人々の普段使いのための「二流のもの」をつくるからこそ、無印良品は多くのひとに支持されているのではないでしょうか。



「日常の制服」をつくるということは、誤解をおそれずにいうと「二流のもの」をつくることであると、私たちは考えています。

「一流のもの」にはなくて、「二流のもの」だからこそある魅力を引き出していきたい。

そして、そういった「二流のもの」が、実は普遍的でながく残っていくデザインだったりもするのです。

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